Enoの70年代ソロ作の再発
Enoが70年代にリリースしたソロ作のうち、最初の4作が再発されている。
1974 - Here Come the Warm Jets
1974 - Taking Tiger Mountain (By Strategy)
1975 - Another Green World
1977 - Before and After Science
どれもLP2枚組、180g重量の45rpm、ハーフスピードカッティング。ジャケットはゲートフォールド(オリジナルはTaking Tiger Mountain以外はシングルジャケット)。
Abbey Roadスタジオでリマスタリングされたものである。
Here Come the Warm JetsとAnother Green Worldはどちらも歴史的傑作だが、Taking Tiger MountainもBefore and After Scienceも劣らぬ傑作である。
Taking Tiger Mountain
Here Come… は喧騒的なグラムロックをベースに展開したものと言えるが、この2ndソロは曲作りでの才能も見せつける。 ポップなようでまったく直球ではない曲がずらっと並んでいて、ある意味分かりやすい1stに比べるとその良さに気づきにくいのかもしれない。
ジャケットのイーノのイラストがかなり可愛い。
Before After Science
Another Green Worldの後、Fripp & EnoやDiscreet MusicそれとCluster & Enoなどでその方向性を進化させた後の1977年作。
いつもの英国アヴァンギャルド系ミュージシャンに加え、カンのヤキ、メビウスといったドイツのミュージシャンが大きくフィーチャーされている。
これもAnother Green Worldの後としてはインパクトが小さいけれど、アンビエントとエレクトロニクスにさらに加えてNew Wave的。 もともとイーノはプロト・パンク的なミュージシャンでパンク/NWのミュージシャンからもリスペクトは受けていたけど、これで完全にNWとしても認知されたアルバム。 しかしこれ、日本盤の解説は阿木譲だったのだ。
Another Green World
ところで、このジャケットはイギリスのTom Phillipsという人の作品。 King Crimsonの「暗黒の世界(Starless and Bible Black)」のジャケットも手掛けた人だが、彼の作品は彼のサイトで一部を見ることができる。
ANOTHER GREEN WORLD [2LP] (180 GRAM, DOWNLOAD, OBI STRIP) [12 inch Analog]
- アーティスト: BRIAN ENO
- 出版社/メーカー: VIRGIN
- 発売日: 2017/08/04
- メディア: LP Record
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