池田学の誕生

ミヅマアートギャラリーで池田学展「誕生」を観てきた。

NHKのドキュメンタリーでもその制作過程が紹介された「誕生(Rebirth)」が展示されている。 このような細密画で表現されれるとモニター画面はおろか印刷物でもその細部を確認するのは難しく、実際この眼で実物を観るしかないからである。

描かれているのは花を咲かす桜の大木であるが、細部を観察していくと、この木は東日本大震災で破壊された街々、命を奪われた人々や動物たちの姿と、それらが転生し新しい命として ”誕生(Rebirth)” しているところであることが判る。

隊商を見つけるとキャラバン → 永遠、リインカーネイションと想像してしまうのはサンタナ世代の悪い癖かもしれない。

キャラバンサライ(期間生産限定盤)

この「誕生」をメインとして池田学の展覧会は今月末27日から日本橋高島屋で開催されるが、TVの影響もあり混雑は必至だと思われ、中でもこの「誕生」はゆっくり鑑賞できるかも分からない。

ミヅマでは来週9日まで開催しているので、「誕生」だけでもこちらでゆっくりじっくり鑑賞し、残りを高島屋でと分けて鑑賞するのも良いアイディアだと思う。