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ザッカーバーグの愛読書は「エンダーのゲーム」

Facebookの創業者マーク・ザッカーバーグプロフィールを見ると、オーソン・スコット・カードの「エンダーのゲーム」を挙げている。 読んだ本は数多いが ”いいね” されているのはエンダーのゲームだけである。

天才少年が星間戦争の切り札となるべく成長する過程を描く、叙情的SFの傑作である「エンダーのゲーム」が愛読書とはなんとも出来すぎな話だが、でも同じくエンダーを愛読する身としては、さもありなんと納得できるチョイスである。

当初は短編として発表され(日本では短編集「無伴奏ソナタ」に収録)、その後長編として改編されているが、まずは短編の方から読んでみたい。

盛大に宇宙船が飛び交ったり、異形の宇宙人が出てきたりというSFではなく、地球を舞台に少年の成長を描くというタイプの、SFはちょっと・・・という人にもオススメの小説である。

というはずだったが、数年前に映画化された時には小説のオリジナルの持つ香りがかき消され世界中のエンダーに思い入れのあるファンからはブーイング。 続編の話もないようだし、無かったことになるのであろう。

そのオーソン・スコット・カードが原作を書いたSF TVシリーズ「Extinct」が秋から米BYUtvで放映開始。

このトレイラーを見る限りは駄作な雰囲気がぷんぷんするが、日本でもどこかのCS局が間違って買ってくれないだろうか。

BYUtv(Brigham Young University TV)という名前からピンと来るように、BYUブリガム・ヤング大が設立した、ユタ州に本局を置くTV局。もちろんモルモン教の宗教チャンネル。 そしてもちろんオーソン・スコット・カードも斉藤由貴と同じモルモン教徒である。